月夜の世迷言2022-12-13T23:17:33+09:00日々の戯言など、つれづれに。JUGEMTHE FIRST SLAM DUNKhttp://tsukiyo.suika.watson.jp/?eid=12306132022-12-12T22:05:00+09:002022-12-12T21:28:42Z2022-12-12T13:05:00Zハイレベルな原作の作画をほぼそのままコミックがそのままアニメーションとして立ち上がってきて、原作者のセンスがストレートに反映できるようになったのは、やっぱりアニメーションの技術がCGという形で進化して表現の幅が飛躍的に上がったということが大きいんだろうな...楊翠霞映画
旧作アニメはどうしても原作画のクオリティの高さを乗り越えられていなかった(映画オリジナルの武相戦は頑張ってた)。
みっちーのスリーポイントがとにかく美しくて、神さんのスリーポイントも動かして欲しい神奈川県予選もアニメ化してくれ頼む。
公開2週目に入ってますが、一応畳みます。未見の方は動画の下はネタバレ放題なので要注意。
実は10年前の旧歌舞伎座の御名残公演も観ていてその時も3階席で(今も昔もびんぼう)なんかもっと舞台が遠かったように記憶してて、今回えらく舞台が近く感じられました。
新しくなって3階席もぐっと舞台に近い配置になったことを実感。]]>ベーシストとソングライターとしてのジョン・ディーコン(夜の部)メモhttp://tsukiyo.suika.watson.jp/?eid=12305982019-11-24T23:32:00+09:002019-11-29T14:42:50Z2019-11-24T14:32:00Z11/23(土)19:00-21:00 於楽器カフェ(東京都千代田区神田神保町)
走り書きのメモを整理、補足しながらベタ打ちしました。聞き洩らしや間違いがあるかもしれませんが、ご容赦。
N:のまぐちひろし(QUEENESS)/A:朝日順子(敬称略)
(Another One Bites The Du...楊翠霞クイーン語り
走り書きのメモを整理、補足しながらベタ打ちしました。聞き洩らしや間違いがあるかもしれませんが、ご容赦。
N:のまぐちひろし(QUEENESS)/A:朝日順子(敬称略)
(Another One Bites The Dustについて)
A:ベースありきの曲。
N:ベーシスト以外の人が作ったと聞いたら「えっ」ってなる。ジョンのベースラインは初期はベースらしからぬ音域でフレーズを作っている。
A:逆にベースらしいのは?
N:Another One Bites The Dustや Under Pressureがスタンダードな低音域のベースライン。ベースらしからぬ例としてはDon't Stop Me Now、初期じゃないけど。曲の最初からではなく途中から入って途中で終わる。(音域が)ふわっと高い。それからYou're My Best Friend。低音域から高音域に動いていく。
A:ソングライティングについて、ベースありきの曲よりピアノで作った曲が多い。
N:(ベースラインは)メロディアスで攻撃的なフレーズがさりげなく聴こえる。地味、控えめなイメージと真逆。
A:You're My Best Friendについて、ヴェロニカ夫人の曲、1980年のインタビューでも好きな曲と聞かれてエルヴィス・コステロの「ヴェロニカ」と答えている。80年になってもそんなことを言ってるんだ笑。
ジョンはリスナーとして優れている。子どもの頃ラジオから好きな歌を録音していた。音楽を聴くのが好き。好きな音楽が作曲に素直に出る。
影響を受けたベーシストと聞かれて、イエスのクリス・スクワイアとリチャード・マクラクレンを挙げていたことだある。後者についてはよく知らないんですが。wikiもない。
N:僕も知らなかった笑。クリス・スクワイアについてはピック弾きでガリガリな演奏で一見ジョンとは真逆。ただルート(コードの一番低い音)を作るだけじゃなくてメロディも弾くところが共通点。ポール・マッカートニーもそう。ポールの系統。
A:クイーンの初期はイエスとツェッペリンの中間という感じ、プログレっぽい。
ジョンのソングライティングの傾向は変化があって、初期のアメリカンポップス的なものから、ファンクへ。Another One Bites The DustとBack Chatがソングライターとしてのジョンの頂点。
ベース的に面白いと感じる曲は?
N:後半期ではやはりAnother One Bites The Dust、それからDragon Attack。(2曲実演)コード進行の中でベースラインが曲になっているので聴いている人の印象に残る。前半期の方がテクニックが必要。ファンクはベースラインが目立つ。
A:Dragon Attackはブライアンの曲だが、スタジオで作っているので他のメンバーの意見がかなり入っている。
N:Another One Bites The Dustは実はスタジオ盤は半音高い。普通に録音してから音程を上げてる。アナログだからスピードも速くなっちゃう。
A:Another One Bites The Dustは西部劇から始まる。シカゴのギャングのドキュメンタリーを見て書いた。シックのGood Timesの収録をジョンが見てて、それから導入のリフを作っていて、「盗んだ」と言われることがあるが、ナイル・ロジャースは「ジョンはboys(仲間)だ」と言って全く気にしていなかった。
N:Another One Bites The Dustはスティングレーで弾いている。シックのベーシスト、バーナード・エドワーズの愛器なので、オマージュなのかも。
ジョンは「華麗なるレース」からスティングレーを使い始めているが、基本はプレジション。ナチュラルフィニッシュだが、サンバーストの色を剥がしてナチュラルにしたらしい。
A:塗装を剥がすと音色は変わる?
N:諸説ある笑。塗装が薄い方が鳴りがよくなると言われている。
A:弦についてはどうでしょう?
N:諸説ある笑。初期は凹凸のないフラットワウンドを使用していたか?マイルドな、ウッドベースっぽい音色になる。チョッパーやスライス奏法だと高音が出ないので、凸凹のあるラウンドワウンドが向いているが、ライヴキラーズではラウンドワウンドを使用していた。自分がプレジションベースで弾いてもジョンのような音が出ない。Bohemian RhapsodyのPVでフラットワウンドを使っていたのが分かったのでこれかと。
(ここで前半の質問タイム)
Q:ベースラインはみんなジョンが作っていた?
N:曲によって。ほとんどジョンが考えているのでは?ギターとベースが同じフレーズを弾いている曲はブライアンが主導。例えばBrighton Rock。それからThe Millionaire Waltzの導入はピアノとベースだけなので、そこはフレディの指示があったのでは?
A:ザ・ゲームはそれまで各自が作った曲を持ち寄っていたのを、スタジオで曲作りするようになったので、担当楽器の意見も入れるようになっていた。
N:(The Millionaire Waltz実演)普通ベースでこんなに弾かない。高音でフレージング、20フレーズ(めっちゃ高い音域)まで使う。裏にでっぱりがあるのでちょー弾きづらい。
ジョンは攻撃的なベースプレイヤー。The Millionaire Waltzはピアノとベースで左右に振っていて、歌が始まると中央に寄って来る(ヘッドホンで聴くとよく分かる)。丸い優しい音なのでフラットラウンドで弾いているのでは?
Q:のまぐちさんが好きなベースラインは?
N:You're My Best Friend。ジョンらしい。一番いいプレイ。
A:弾いていて難しいのは?
N:Brighton Rock。フィニッシュのラインがなかなかちゃんと弾けない。ジョンもライヴでは結構適当に弾いてる。
A:スタジオ盤とライヴ盤では違う?
N:違う。違うフレーズを弾いている時がある。スタジオでもアドリブで弾いているのかも。ベースは目立たない笑から自由な部分が残されている。
A:ブライアンが変えたら目立っちゃう笑
Q:指弾きとピック弾きの違いは?
N:音色が全然違う。同じフレーズを弾いても違う感じになる。ピックで弾くとシンプルな音色。ジョンは初期は指弾きでナチュラルな響きだったのがピックを使い始め、後期は全てピック弾きに。金属的な音色。例としてUnder Pressure。ピック弾きは一定のビートを刻むのに向いている。ジョンはスタジオ盤では手のひらで弦を押さえてミュートしてピックで弾いている。ライヴではミュートしていない。割と気まぐれ。
Q:ジョンの指舐めの意味は?
N:乾燥対策では。僕はやらない笑
A:トリビュートバンドだからやらなきゃ笑
N:乾燥対策ではベビーパウダーなどが使われる。舐めない笑。
(ここで前半終了、休憩)
(後半開始)
(1979年ハマースミスオデオンでの公演でのWe Will Rock Youのfast版映像上映)
N:僕はライヴキラーズを最初に聴いたのでfast版がオリジナルだと思ってた。「世界に捧ぐ」を聴いてなんじゃこりゃと笑。(ベースソロについて)最初にコピーしたのはモントリオール、ピックで弾いてた。ハマースミス版だと指弾き。
同じフレーズでも弾く場所を変えると色合いが変わる。例Liar。(実演)一本の弦でポジションを変えて弾いている。音の質感が変わらないままで音程を換えられる。行きは特殊なスケール(ドリアン・スケール)、戻りは普通のマイナースケール。
A:当時プログレが流行っていたので、複雑な試みをしていたのでは。
(「ホットスペース」について)
A:タイトルの意味について、ブライアンがインタビューで音と音の無音の部分、隙間のことだと。ミュンヘンで入り浸っていたディスコでクイーンの曲をかけさせたら、隙間なく音を詰め込んでいる。ポール・ロジャースが在籍していたフリーの曲には隙間があった。それが「ホットな隙間」
N:隙間とは休符で作るリズムのこと。ロック系は音を詰め込んでスピード感を出すが、ファンクは休符を上手く使って乗りを出す。これをアルバム作りに取り入れたということ。
A:Back Chat、ブライアンによるとジョンは純粋に黒人音楽にしたがった。ギターを入れないと言い出した。
「ホットスペース」はフレディとジョンのリードで作られたと言われるが、1984年のインタビューでジョンは嫌いと。では誰のリードで?と聞かれてわかんないと笑。ファンクの方に寄り過ぎちゃったと。結構参加していない曲もある。(自分補足:ロジャーやブライアンはベースラインをシンセサイザーの打ち込みで作っていたとジョン本に)ロックバンドがファンクのアルバムを出す傾向は当時あったが、クイーンは数年遅かった。90年代だったら、進歩した機器でもっとかっこよくなったかも。
N:ジャミロクワイみたいな。
A:そう。ビリー・スクワイアの方に行って欲しかった。
N:バンドでディスコやって成功した例はない。キッスとか。
(ここで後半の質問タイム)
Q:ジョンはスラップを弾いたことがある?
N:連続で弾いているのはない。単発ではちょっとある。
A:これを機会にベースを始めたいと思っている人にアドバイスを
N:ジョンと言えばプレジション・ベース。いろいろ使っているけど。フェンダーのベースはプレジションとジャズがあり、プレジションはパンチがあって太い音が出る。僕は普段ジャズを使っている。ネックが細くて弾きやすい。使っている機材は特に拘りはないみたい。エフェクターにコンプレッサーをかける。
(1979年ハマースミスオデオンのSpread Your Wingsの音声をかける)
A:ジョンは「ベーシストとしての自分は部分でしかない」と語っている。ソングライティングとバンドの会計を担うことでバンドの運命を決定づけることができると。特にソングライティングは大事にしていた。他の3人とは違うタイプの曲を提示し、バンドを新たな方向に導く。例えばラテン。Who Needs youは失恋の歌だが、苦境を謳う歌詞をフレディはサルサのステップのように素敵に歌う。ジョンはブライアンとロジャーと違って自分では歌わない、フレディが歌うことを前提としてソングライティングをしているから、ジョンの歌とフレディとの相性はいい。歌詞がシンプルでわかりやすいので、非英語圏でもファンを獲得できる。シンプルな作りの音楽は息長く支持される。ソングライティングでだけでよいので復活してくれないかなーーーーーーーー
(また質問タイム)
Q:ベーシストとしてのジョンとは
N:曲を大切にプレイをするけど、意外と攻撃的。
A:歌詞も意外と攻撃的。穏やかな人柄のようだけど意外とそういう人なのでは
Q:コピーする時はスタジオ盤とライヴ盤のどちらを優先している?
N:バンドのコンセプトはライヴ盤なのでライヴ盤。スタジオ盤も参考にする。
Q:ジョンのプレーを聴いてどう感じましたか?
N:ライヴとスタジオではアプローチが違う。ライヴではベース的役割に徹している。オクターヴを下げる。
Q:ディーキー・アンプの役割とは
N:カーステレオを改造したもので、小さなアンプなので低音が出ない。ブライアンが音を重ねていくギター・オーケストレーションで使用。低音域が削られていい感じで音が出る。
Q:You're My Best Friendの電子ピアノはフレディが弾くのを嫌がったのでジョンが自分で弾いているのだが、ライヴでは?
N:フレディがピアノで弾いている。ジョンはベース。PVではジョンが弾いている。ベースどこ?笑
Q:のまぐちさんの好きなベーシストは?
N:ジョン・ディーコン以外で?ジョン・ウェットン。]]>映画とクイーンと私http://tsukiyo.suika.watson.jp/?eid=12305972019-11-09T14:47:00+09:002019-11-09T06:19:40Z2019-11-09T05:47:00Z映画「ボヘミアンラプソディ」公開1周年ということで、つらつらと語ってみようかと思いまして、久しぶりにブログなど。
自分、80年代にかなり洋楽にハマっていた時期がありまして、タイミングとしてはMJの「スリラー」がバカ売れし始めた頃、日本ではデュランデュラン...楊翠霞クイーン語り
自分、80年代にかなり洋楽にハマっていた時期がありまして、タイミングとしてはMJの「スリラー」がバカ売れし始めた頃、日本ではデュランデュランやカルチャークラブといったビジュアルが際立った若い英国のバンドが絶大な人気を博していた頃でした。(そして自分はワム!のファンだった)
クイーンとしては、これははっきり覚えてるんですが、ちょうどRadio Ga Gaが全米チャートに入っていた頃で、I Want to Break Freeの女装PVもリアルタイムで見たので、アルバムとしてはThe Worksの頃ですね。てかあの女装PV、日本の洋楽番組ではかなりヘビロテしていた記憶があるから、米国で放送禁止になってたの知らなかったんですけど。
バンドの人気としてはひと段落していた頃で、「日本でめちゃくちゃ人気があった」というのも割と過去語りになっていた一方、主な代表曲は概ね出揃っていて、洋楽リスナーなら誰でも知ってるクイーンの名曲という位置づけになっていて、押しも押されぬ大御所バンドという認識だったように思います。何と言ってもフレディの際立った個性とパワフルなヴォーカルには強い印象を受けざるを得なかった(当時はちょっと苦手だったくらい)ですし、他のメンバーもそれぞれの担当楽器の名手として大きな存在感があったように覚えています。
ライヴエイドは中継をリアルタイムで見ていて、フレディがピアノを弾き始めたところは確かに見た覚えはあるんですが、その後の記憶はないので、日本では深夜だったし、多分寝ちゃったかなー^^;
フレディの訃報を聞いたのは、すでに洋楽からちょっと離れていた頃でしたけど、衝撃的なニュースとして受け止めましたし、何しろクイーンの名曲群は途絶えることなく世の中に流され続けているので(We are the Championはサッカーファンだった頃スタジアムで刷り込まれてる)、個人的にクイーンというバンドは「熱心なファンというほどではないけど、有名な曲は大体知ってるしヴォーカル以外のメンバーも顔と名前と担当楽器がちゃんと一致する」存在でした。
(あああとDon't stop me nowは、いち推しのフィギュアスケーター町田樹くんがソチオリンピックのエキシビションでこの曲を使ったプログラムを披露し、未だに名演として語り継がれているので、特別な一曲でございました)
そうして迎えたのが、映画「ボヘミアンラプソディ」公開。「熱心なファンというほどではない」自分は特に観に行く予定もなかったんですけども、twitterのTLで余りにも評判がよいこと、例のDon't stop me nowが印象的に使われている情報で、ちょっと食指が動いたという感じでした。
で、一度目の鑑賞では、スタジオワークのシーンがとにかくツボだったこととやはりライヴエイドのシーンは素晴らしかったこと、エンドタイトルのDon't Stop Me Nowには上がった!っていうのはありましたけど、その合間のドラマ部分はちょっとチープでなあ史実と違うみたいだし(ライヴエイドの時点ではフレディのエイズ罹患はわかってなかったという認識はあった)という感想に留まっていたのでした。クイーンの曲に関してもジュエルズの?と?をDLしたくらい。