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ホビット 竜に奪われた王国(2回目)

早速の2回目鑑賞でございます。
今回はトールキンサイト管理人とL様とご一緒で、またまたいろいろ興味深いご指摘を頂きました。
んで、(ネタバレあるかもなので下げて畳みまっす)

















1回目はストーリー追うだけでいっぱいいっぱいでさほどではなかったんですが、今回はバーンとブラックアウトで終わった後、おもむろに流れ出す“I See Fire”ががっつーんと来ました。
本編中のトーリンの台詞と重なる表現や、3部の展開を暗示するような内容を含んだ歌詞に、シンプルなギターソロに乗せられて淡々と流れていくのを聴いていると、3部の終盤の展開まで脳内に浮かんでしまって、うわああああああってなりました。辛い、辛いよ…。

前回は完全にアーケン石の行方を見失っていて、で、トーリンに石のことを訊かれた時のビルボの煮え切らない態度が不審だったのですが、今回、見る前にL様が指摘して下さったので、いろいろ腑に落ちて、またあああああああってなりますた。ビルボたん、そんなにトーリンのことが好きなのかうわああああああ(続きは裏で

3部公開後には涙の海に沈む予感ぷんぷんですよ。うわあああああ

こちらのエントリーでも軽く触れているリチャードさんの「トーリンの堕落」についてのインタの中で、「彼はエレボールの扉の前で、自らの堕落を予期してためらう」と語られているのを思い出して、で、実際にトーリンはためらっていたわけで、今回は全編に渡って「トーリンの堕落」を示唆する表現がばら撒かれていて、何となく3部の方向性が見えた感じですね。

今回は結構じっくりビルボの表情が追えたのですが、何と言っても、蜘蛛たちに襲われた時、落とした指輪を拾いに行くシーン、どんな時でも向こうから襲ってくるまで決して剣を振わないビルボが、指輪の上に覆いかぶさった蜘蛛の幼生体にもっすご凶悪な顔で飛びかかってめった刺しにするんだけど、ふっと我に返っていつものビルボの表情に戻って、自己嫌悪に陥るまでの変化がすんばらしかった。
マーティンやっぱパネェ。

あと、一回目の時もほおおってなったんですが、ビヨルンの腕の鉄枷に気づいておずおずと目をそらすところが、すっかり冒険に馴染んでいるようでいて、まだそんな優しい弱さを残してる感じできゅんと来た。

結構あちこちにビルボが指輪の誘惑と戦っているような描写がありましたよね。スマウグが“precious”という言葉を口にすると竜の目の前にいるにも関わらず、思わず指輪を外してしまうとか、無意識に邪悪な力に抗っているように見える。
考えてみれば、サウロンの力が未だ強大になっていなかったとは言え、遂に指輪によって堕落させられなかったビルボのタフさというのはやはり凄い。
もしかして、指輪の力に屈しないビルボと、アーケン石の誘惑に負けて堕落してしまうトーリンとが対比されているのかも。

スマウグの動き、そう思って見るからかもしれないけど、背筋のラインがベネだ!って思ったところがありました。それから、溶鉱炉のある部屋に炎を吐いた後、「ちっ」って感じで目を細めたのがものすごーくベネっぽいと思いました。確か表情も参考にしているんだよね。

3月9日 ユナイテッドシネマ浦和 IMAX3D字幕にて鑑賞
楊翠霞 * ホビット語り * 09:20 * comments(0) * trackbacks(0) * - -

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