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クラウドアトラス

ベン・ウィショーくん目当てで見ようかなーって思ったら、そのベンくんが超良いと評判だったので、よし!と思って見に行ったのですが。(ちょっとネタバレがあるかもなので、畳みます)

語られる6つのお話が、どれもとても美しくて、まるで美しい6本の糸を縒り合わせたような、大層美しい映画だと思いましたよ。世界観が全く異なる物語が違和感なく溶け合っているのが心地よかった。
自分は輪廻転生の物語とは感じなくて、いついかなる時空にあっても変わることのない、人と人との関わりを描いた作品と受け止めました。
6つの物語がちゃんと淀みのない一つの流れになっていて、キャストが複数の役を演じていても、生まれ変わりというより、世界の統一性を保つための演出と見えた。
ぺ・ドゥナとジム・スタージェスは、時空を超えたカップルなのかな、とは思いましたけど。

個人的には、1849年と1936年のお話が好き。特に1936年、お目当てのベンくんは本当に良かった。フロビシャーは、傲慢で自分の才能に対する自信が過大だけど、繊細で愛情深くもあって、とても魅力的な人物造型だと思いました。
相手役のジェイムズ・ダーシーもとても綺麗で。誠実で生真面目な人柄という、フロビシャーとは対照的なキャラクターというのもツボだし、1973年の物語で彼が死ぬまでフロビシャーを想い続けたことが示唆されるところに、あの結末までの展開の切ないこと。本当に美しいカップル。
このエピソードだけで一本映画が見たい感じでしたね。
シックススミスの夢のシーンと塔の上でのニアミスのシーンが美しかった。シックススミスがフロビシャーの亡骸を抱きしめて泣く場面は胸が絞られた。
音楽も美しかったわ、「クラウドアトラス六重奏」。サントラ探そう。

あと、ジム・スタージェスくんがごっつ可愛い!って思いました。1849年のひ弱だけど正義感の強い弁護士さんとかツボ過ぎw 2144年はモンゴロイドメイクが微妙過ぎだったけど、アクションが半端なくかっこよかった。
ネオソウルって、もはやネオトキオとかネオシャンハイではエキゾチシズムを感じないくらい身近になっちゃったので、欧米にはややなじみの薄い地名を持ってきたってことかしらw
ストーリーはありがちとはいえ(全部のストーリーに言えるっちゃ言えるけど)好きなお話(革命に巻き込まれた少女がリーダーとしての自覚を持って立ち上がるとかツボ過ぎ)だけど、非モンゴロイド役者の無理矢理なモンゴロイドメイクはやや興を削がれた気が(^^;)。黒髪黒目コンタクトだけで「顔の濃いコリアンです!」で押し通しても別によかったんでね?

ぺ・ドゥナの存在感はあの女優陣の中でも群を抜いてたな。ハリウッドもアジアン女優をきちんと撮れるようになったのね。モンゴロイドのコーカソイドメイクは、非モンゴロイドのモンゴロイドメイクほどは違和感ないのは、自分がモンゴロイドだからかしら。
でも、ハル・ベリーは美しかったな!!どこの時代でどんなメイクをしていても抜群に美しかったからな!メロニムが一番美しかったけど。
この人、世界で一番美しい人類なんじゃって思った。

2321年は、A.K.ル・グウィンのハイニッシュ・ユニバース・シリーズを思わせる感じで、既視感半端なかったんですが。
宇宙と通信をするために、未開社会を旅しながら、古い通信システムを目指すって、ル・グウィンっぽいよね。
ラスト、星空の浜辺で焚火を囲んでお話を語るシーンとか、『内海の漁師』の中の瞬間移動をめぐる短編を思い出したわ。

ヒューゴ・ウィービングとヒュー・グランドは、例外なく悪役なので、何か2時間サスペンスみたいだったよ?あ、この人きっと悪い人だ、当ったりーみたいな。モンゴロイドメイクなエルロンド様、怖スギ。
逆にトム・ハンクスは基本いい人役かなーって思ってたので、1849年は軽くどんでん返し感w

あ、ベンくんの女装、マジで分からんかった。エンディングの種明かしで、ええええあれ男だったのー状態だったw

3月23日 MOVIXさいたまにて鑑賞
楊翠霞 * 映画 * 15:57 * comments(0) * trackbacks(0) * - -

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