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のぼうの城

やー想定していたよりずっとずっと面白かったです。
この映画は好きだ。
昨今の日本の時代劇映画なんてやっつけ仕事の雑な映画ばっかだと思っていたのに。
これは素晴らしい。
ほんとに細かいところまでこだわりを持って丁寧に作られていて、その細部が見応えがあって、更にスケールの大きさもあって、こんな骨組みのしっかりした映画が今の日本映画にも出来るんだなあと。
忍城の小汚くて武士農民の境界があいまいっぽいところがリアルな感じだったし、戦闘シーンもよく出来てた。
湿地の中央にある忍城が500人で20000人の軍勢を防ぎ切れた理由がよく分かる。沼地の一本道なら一人の剛の者で大軍を防ぐことも可能ということを違和感なく画面で見せていた。
忍城のある風景、武蔵野台地の風景そのもので、予備知識がなかったら北海道でロケしたとは全く気付かなかった。ああでも、聚楽第は平安神宮ね!って思ったら大覚寺だったか。(京都だから別にいい)

田楽!田楽最高!
唄いながら麦踏田植えのシーンで一気に掴まれた。
萬斎の田楽舞はもそっとじっくり見たかった気がしましたが。
田楽舞のクオリティの高さはやっぱり万作家の協力が得られてのことだと思うので、やっぱ萬斎主演のおかげなー。

萬斎良かった、すんばらしかった。やっぱ自分この人好きだなって思ったてか惚れ直したよ。
画面にいれば必ず目が行ってしまう独特の存在感とかもうたまらん。
柔剛緩急自在で言うことなしだった。
浮いてたって声も聞くけど、長親ってもともと周囲からちょっと浮いてる人なんだからそれで正しい。
結局忍城側の結束はのぼう様はわしらのアイドル!ってことのみに拠って立っているわけだけど、それを説得力を持って描くには、萬斎の演技は不可欠だと思うのね。

丹波が戦をすると決めたのは長親だと告げた途端殺気立った百姓たちの空気が一変するとか、水に追われて本丸に逃げてきた百姓たちが御殿に土足で上がるのをためらっていた場面で長親が見せた機転とか、爽やかで心温まる。

のっけから市村秀吉にわしづかみにされた。舞台のようだった。
でも、すっぽんぽんで女湯に乱入しといて女子放置って。真顔で一人ぐらい膝に載せるくらいすればいいのに(笑)。
あんまり女好きそうにない関白さんでした。女よりイケメン近江衆のが好きそうでしたって、あ。

かみちーみっちゃんのイっちゃってる目が凄かった。やっぱ本性は役者だなこの人。
かみちーもヨシヒコも成宮くんも雰囲気は凄くいいのに時代劇台詞の滑舌の悪さがむっちゃ気になる。
平ジュニアは悪くなかったが。嫌なヤツ設定なのにそんなに嫌なヤツに見えなかった。てか近江三人衆はみんな爽やか体育会系だった。
ヨシヒコはオイシイな。大谷刑部だから当然だけどな。

佐藤浩市の抜群の安定感と来たら。
ぐっさんのはまり役過ぎぷりと来たら。
鈴木保奈美ぱねェ。この人も凄みのある女優さんになったな。
榮倉奈々ちゃんも可愛かった。萬斎とか市村とかおっさんにはもったいないと思った。成宮くんとくっつけばいいのに。(史実が変わります)

オノマチとかあしだまなとか現代劇で名前を売った面々が、オノマチ色とかあしだまな色を完全に消されてた。役者たちにきっちり演技させている印象。

西村雅彦久しぶり。何かいろいろ煮え切らない感じの殿様でいい感じだった。

長親を狙撃した組み立て式でスコープとトリガー装備の大型銃を操作しているのって、きっと火縄銃保存会とかの人なんだろうなーって思ったんだけど。日本前操銃射撃連盟の人かな。

いやでも、前回の映画が余りにアレだったので、こんなしっかりした映画で主演出来てよかったッス。あれ以来映像の仕事がガクって減った気が(減らしてのかもしれんけど)するんで。

あと、震災の影響で公開が延期された時、神経質になりすぎじゃ…って思ったんだけど、確かにこれは…って感じでした。いろいろ生々しく思い出されてしまう映像になっていて、延期もやむなしかと。ここまで水攻めの映像が迫力あるものになろうとは。

12月1日 MOVIXさいたまにて鑑賞
楊翠霞 * 映画 * 22:14 * comments(0) * trackbacks(0) * - -

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