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ダークナイトライジング(2回目)

三部作一気見したいと思い、「ビギンズ」と「ダークナイト」のBDを購入したんだけど、なかなか見る時間と心のゆとりが取れず。
結局、休日に午前中「ビギンズ」鑑賞→「ミス・サイゴン」2回目を青山まで見に行く→帰宅後「ダークナイト」鑑賞という無体なスケジュールの翌日の定時退社後にレイトショーで「ライジング」を見に行く無茶日程になりますた。
その間に近所の映画館のIMAX上映終わったった(T_T)んだけど、都心の大きなスクリーンで音響も良いところ(ナルニア2章を初回に見たところだ!)で見たので、そんなにガッカリ感はなかったです。
そして、この映画は美しい神話だと思いました。
映画としては「ダークナイト」が群を抜いた傑作だけど、自分はこの「ライジング」が一番好き。「ビギンズ」以来のブルースをめぐる人々の物語がこの作品で集約され、バットマンの最期によって、それはまた新しい物語として後継者=ロビンに引き継がれていく。
愛と憎しみ、光と闇が混然とまじりあい、破壊から調和が生まれ、絶望から希望が紡がれる。
シリーズの抒情詩的な側面が一番よく現れているというか、むしろその集大成というか。
キャラクター一人ひとりの造型も彫りが深くて、心情描写が細やか。
そういうある意味ウェットな部分がダメだと言う人もいるかもしれないですが、私は好きだな。

で、更に3作通して見た印象を言うと、結局ノーラン版「バットマン」で一番頑張ってるのは、オレたちのゴードンなんではないかとww
バットマンが割とぐだぐだしている間も、ゴードンはブレることなく戦ってるってのが、3作通してデフォになってるし。

あ、ひょっとして、それが「ライジング」のあの「ヒーローとは…」の台詞に繋がってるのかな!って今思った。

上にも書いた通り、この映画で描かれるのは、あくまで抒情的で美しい神話だと思うので、イデオロギーとかメッセージ性とかは割とどうでもいいんじゃないかと思うのだけど、とある感想ブログで「ベインの行為こそ格差社会を壊すための革命。革命者になれなかったバットマンは人々のために犠牲になるしかなかった悲しい末路」っていうのを見かけて、作中ではっきり「革命を装ったテロ」と言っているのに、そういう見方する人いるんだって、ちょっとあきれちゃったんですが。
市庁舎前での警官隊と民兵の攻防のシーンで、あー全共闘世代だと民兵側に肩入れしちゃうかもねーって、何か納得した。機動隊に立ち向かったオレたちって感じ?でも間違いなくこの映画の作り手には、その認識は共有されてないよ。
てか、むしろイギリス人ノーランの目から見たら、暴力を伴う革命は、むしろ否定の対象なんでは?無血革命を「名誉」って称えるお国柄だしって思ってたら、2回目鑑賞後、ノーランはディケンズの『二都物語』に「ライジング」の構想を得たって報道があって、ああやっぱりって感じでしたよ。
もちろん、主人公の自己犠牲で終わるという結末もだと思いますけど、とにかくフランス革命が野蛮なヴァンダリズムとして否定的に描かれていますからね。
ああ、これで暴力的「革命」に対するノーランの視点がはっきりしたな、と。

…ここまでノーランとツボが合いまくる自分は、やっぱり「メメント」とか「インソムニア」とか「プレステージ」とか観るべきだろうかと最近悩んでいる。「プレステージ」は結構キャストがオイシそうだから見てもいいかなー。

丸の内ピカデリーにて鑑賞。
楊翠霞 * 映画 * 20:06 * comments(0) * trackbacks(0) * - -

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