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志の輔らくご ビギン・ザ・ビギン

7月5日 ルテアトル銀座 21列センター

今年は諸事情でパルコに行けなかったので、ひさびさの志の輔らくごとなりました。
ルテアトル銀座って、師匠もやたら「銀座銀座」って枕で強調してましたけども、銀座って言うより京橋って言った方が正しいんじゃないかと思ったですが。最寄り駅京橋だし、目の前に旧京橋の親柱が飾ってあるし。

つか、女子トイレの少なさが異常なんですけど。普段、女の人余り来ないの?

「こぶとり爺さん」確かに、あのお話のキモってよく分からんですよね。「花咲か爺さん」とは違って(ポチを惨殺した)、隣のお爺さんは何も悪いことはしてないし。つか、『瘤取り晴明』(「小太り晴明」ってネタをどこかの陰陽師二次で見ましたが)のことをちょっと思い出してた。

落語の合間に詩吟。「こぶとり爺さん」の中で「詩吟を習う」という件りがあったからだと思いますけど、長唄とか浄瑠璃とかってソウルだよなー、演舞場でもソウル聞けるかなー確か「傾城反魂香」は浄瑠璃だよなーとか思って聴いてました。

「新釈 猫忠」「義経千本桜」を思い出させるお噺だなあと思いましたが。猫の語りをやってる師匠には鬼気迫るものがあって、あーこの人の「牡丹燈籠」聞きたいかもって思いました。チケット取れるかな、本多劇場。
兄ィだけが猫だとキモチワルイので、師匠も猫にしたってゆってましたが、じゃあ、あのにゃんこたちは、姉弟(女の子が年上っぽかった)でいちゃいちゃしてたってこと?あと常吉兄ィは、あの後、女房を納得させられたのかとちょっと心配になった。

「しかばねの行方」東野圭吾の『怪笑小説』の一編を一部講談風で落語にアレンジしたもの。その関係で、枕の東野作品の映像化評が面白かったです。突っ込み満載な感じの「新参者」とか「ガリレオ」とか。「容疑者X」は絶賛、「秘密」(←滝田作品)はノーコメントって、え。
正直、プロットは割りとありきたりかな、ブラック度では筒井康隆とかの方が上じゃないかと思ったですが。原作はもっとブラック度がキツめなのかな。
でも、矢鱈ハイテンションなようで、緩急自在で、情景がありありと浮かぶような師匠の巧みな語り口に、すっかり引き込まれてしまいました。
最後のカーチェイス、映像が目に浮かぶようで、迫力満点でしたよ。
すっごく面白かった。
ほんとに、語りの力だけで、これほどの物が表現できるって、落語ってほんと凄いよな。
最後の仕掛けも効いてました。だから、舞台袖から出なかったのかー。
楊翠霞 * 観劇(落語) * 19:26 * comments(0) * trackbacks(0) * - -

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