…って書くと、まあ大体森のエルフの王様ということになりますが。
(原作軽くネタバレしますが、映画未公開部分のストーリー展開には関係ないので、畳まないでおきますね。)
澄ましかえって高貴な一族ぶってるエルフの中で、葉っぱを頭に飾ってる(映画版の髪飾りは結構お素敵だと思います(^^))とかワイン大好きとか、いろいろ庶民的つーか親しみやすい感じでいいかもしれません。ゴクリ逃がしちゃってレゴラスに言い訳に行かせるとか突っ込みどころも事欠かない感じでw
で。
『終わらざりし物語』には、スランドゥイルは父オロフェアと共に緑森にやってきて、シルヴァン・エルフたちを治めるようになったとあり、スランドゥイルの宮殿はドリアスに倣ったものであると述べられていて、これは彼らがドリアスから東方に移ったことが示唆されていますが。
とすると、原作『ホビット』でさらっと触れられている、ドワーフとの過去のゴタゴタって、ドリアスの滅亡の原因となった一連の事件を指すというのは、もう通説ということでFAですかしら。
となると、原作で『ホビット』で割とのどかに記述されている以上に深刻な事例であると言えて、スランドゥイルのドワーフに対する不信は相当根深くて然るべきだけど、それにしては、原作ではトーリンたちに公平に接しようとしたと捉えられると思うんですけども。
映画のあの残念っぷりは、一体どういう意図になるんでしょう。
そもそも『終わらざりし物語』の記述では、スランドゥイルの王国とドワーフたちとの間では干渉がなかったとされているのに、映画ではスロール王に表敬訪問をしているわけですからねえ。
まあ、スマウグに立ち向かえと言うのはアレかもしれませんが(サウロンとの戦いでのトラウマもありましょうし)、その後流浪するトーリンたちに手を差し伸べなかったというのは、冷たいと言わざるを得ない。あれだけエルフ贔屓のビルボも、そのくだりでは口調が固いですよね。ビルボがスランドゥイル個人に好意を持っていないというのもあるかも。
レゴラスとタウリエルはその辺りのズレを補完する役割なのかも、などと。
あ、話変わりますけど、マーティンはビルボを演じる時はミーアキャットを意識したそうで、思わずうわわわわなるほどーって思ったった。
※参考:ミーアキャット